丸井のエポスカードに過払い金が発生していないか調べたい人は少なくないです。エポスカードはクレジットカードに該当しますが、ローンと同じように過払い金の返還請求はできるのでしょうか。ここでは過払い金の発生の有無、返還請求できる可能性について説明しています。
エポスカードにも過払い金が
丸井のエポスカードはクレジットカードですが、過払い金が発生しているケースがあります。借金できるキャッシング機能が付帯されており、利息制限法を超過する金利分が回収の対象になります。20.0%より高金利で利用していた人は、過払い金の返還請求ができる可能性大です。
エポスカードとはどんなカード?
丸井グループの子会社が発行するエポスカードは名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。丸井のショッピングに使用できるクレジットカードですが、実はキャッシング機能が付帯されています。買い物はもちろんカードローンとしても活用できるため、借金のできるカードと考えてください。旧丸井カードと丸井カードセンターが分社し、それにより誕生しました。エポスVisaカードとエポスカードがキャッシング機能ありのカードとして誕生し、金欠を解消したいときに役立つと話題になったのです。
好きなときにお金を借りられるクレジットカードがあれば、手元にお金がなくても買い物ができます。クレジットカードだと使用できる店舗が限られてきますが、現金ならどんな店でも買い物できるでしょう。そのため手持ち金や貯金が底をついても、自分の意思で消費できるわけです。これは非常に便利な機能である反面、借金を増やしてしまう原因になります。キャッシングなどの多目的融資は借りすぎ・使いすぎのリスクが高いですが、この理由は便利さにあります。便利なローンほど安易に借入できるので、債務を増やしやすいと認識してください。
過払い金が発生しているケース
クレジットカードには過払い金が発生しないと考えている人は多いですが、かつてのクレジットカードは利息制限法を超えるグレーゾーンで貸付をしていました。丸井のエポスカードも同様に高金利で融資していたため、払いすぎた利息が発生している人が少なくありません。具体的には20.0%を超える利率で利用していた場合、過払いになっていると考えられます。過払い金は債務者自身が取り戻そうと行動に移さなければ決して戻ってこないのです。いずれカード会社が口座に振込してくれる、なんてことは絶対にないのです。
債権者は1円たりとも返還したくないので、債務者に連絡をする可能性はゼロになります。それゆえたとえ100万円の過払い金が発生していても、返還請求をしなければ1円も戻ってきません。過払い金が発生しているかどうか知るためには、過去の取引履歴をチェックするのが一番よいです。過去に何%で利用していたのか調べれば、返還請求ができるか大まかな判断ができます。例えば25.0%などで利用していれば、少なくとも5.0%は余分な金利を支払っています。法律は便利なものですが、知らない人は助けてはくれないのです。
過払い金が発生している理由とは
丸井のエポスカードにも消費者金融のキャッシングと同じく、過払い金が発生しているケースがあります。かつてはグレーゾーンを上回る金利で貸付していたので、グレーゾーン分の返還請求ができるわけです。まずは過去に何%で借入していたか調べることから始める必要があります。
グレーゾーンで融資していた
クレジットカードは消費者金融のローンと比べて健全なイメージがあるかもしれませんが、付帯されるキャッシング機能はカードローンと変わりないです。かつての丸井エポスカードは利息制限法を超える29.2%で貸付をしていたのです。利息制限法で認められている上限は15〜20%となっています。融資額によって金利上限が異なる仕組みで、例えば100万円の借入をした場合の上限は15.0%となります。現在はグレーゾーン金利が廃止されているので、100万円を借りて16.0%などの金利になることはありません。
現在のエポスカードは利息制限法を厳守し、20.0%以内で融資しています。そのため貸金業法の改正後にカードを所有した人には過払い金は発生しないのです。過払い金の返還請求ができる人は、グレーゾーン金利で借りていた人に限定されます。100万円を29.2%で借りていた人は返還請求の対象になりますが、15.0%で借りていた人は1円も回収できないです。過払い金請求を検討する前に、グレーゾーンで借りていたか調べてみる必要があります。過去の利用明細をチェックするか、弁護士に調べてもらうなどの方法があります。
グレーゾーン金利廃止の日時
丸井のエポスカードがグレーゾーン金利を廃止したのは2007年3月のことです。それにより金利は20.0%以下となり、その後は過払い利息が発生していません。2006年12月に貸金業法が制定されたため、それよりも少し遅れてのグレーゾーン廃止となっています。現在ではすべての金融機関がグレーゾーンを廃止していますが、エポスカードの金利改正は他の会社と比べても早いものでした。
古くからカードを使用していた人は、高額な過払い金が発生している可能性があります。特に5年以上使用していた人は、相当な利息を支払っているはずです。キャッシング枠の利息は日割りで加算されるので、借入した日数が長くなるほど総支払い利息が大きくなります。高額借入・長期返済をしていた人ほど、高額の過払い金を回収できる可能性が高いです。過払い金は返還請求手続きをすることで、回収することができます。ただし金融機関が倒産した場合は回収困難になるので、手続きは早めに済ませるのが得策です。また過払い金請求ができる期間には時効が存在するため、それよりも早い手続きが必須です。もし時効になった場合は、すべての過払い金の回収を諦めるしかありません。
実際に過払い金請求を
丸井のエポスカードを使用していたからと言って、無条件で過払い金が発生していることはないです。返還請求ができるか確かめるためには、過払い金の有無を調べる必要があります。発生を確認できた場合は、弁護士などの専門家を通して返還請求をするのがおすすめです。
まずは過払い金を調べてみる
長年にわたって丸井のエポスカードを利用していた人は、多額の過払い金が発生している可能性があります。過去にキャッシングを利用し、20.0%以上で借りていた場合は返還請求の対象です。詳細を調べるためには、窓口に問い合わせてみるのがよいです。担当者に詳細情報を伝えることにより、情報提供をしてくれるでしょう。氏名や借入日時・金額・返済期間などを伝えておいてください。すでにキャッシングの完済を終えたあとでも過払い金請求はできます。過剰に支払いした利息は借金とは性質が異なり、すべて自分自身のお金になります。
カード会社に対して元金や利息以外の支払いをする必要はありません。例えば1万円の買い物をするのに間違って2万円の支払いをした場合、払いすぎた1万円は取り戻せるのです。同様に過払い金も本来支払う必要のない過剰な利息ですから、遠慮せずに返還請求をしてください。過払い金は手続きをせずに戻ってくることは絶対にありません。過払い金が戻ってくるのは他人事と考えてしまうと、取り戻せるお金も回収できなくなります。他人事と考えずに自分事と考えることが、払いすぎた利息を取り戻すコツです。
エポスカードは返還に応じる?
消費者金融の中には過払い金の返還請求をしても、簡単には応じないところがあります。借金問題のプロ弁護士が対応しても、最後まで返還を渋ってくる会社が多いのです。これに対して丸井のエポスカードは、柔軟性の高い対応が話題になっています。過払い金請求にスムーズに対応してくれることが多いので、他社よりも返還手続きがしやすいと言えます。とは言っても債務者自身が手続きして回収するのは容易ではありませんから、弁護士などの専門家に任せるのが得策です。弁護士に依頼するメリットは、専門家の知識と交渉力を駆使して高額回収ができることです。
もちろんエポスカード以外のクレジットカードを使用していた人も、過払い金請求ができる可能性があります。例えばセゾンやオリコ、ニコスなどが該当するため、遠慮せずに返還請求をしてください。何もせずに時効を迎えてしまうほど損なことはありません。時効になっても専門家に相談すれば回収できるので大丈夫と考えている人がいますが、借金解決のプロ弁護士と言えども1円も回収できないのです。最終取引から10年で時効を迎えるので、その前に返還請求をしてください。
過払い金請求をするポイント
エポスカードに過払い金がある場合は、返還請求はして取り戻してください。そのためには取引履歴の開示請求や引き直し計算が必要になってきます。これらの手続きは弁護士が得意ですから、自分の代わりに行ってもらいましょう。弁護士に依頼すれば過払い金の満額回収ができる可能性が高くなるメリットもあります。
取引履歴の開示請求が鍵になる
過払い金を調べるためには、エポスカードに対して取引履歴の開示請求をする必要があります。書面という証拠がなければ、過払い金の返還請求はできないためです。お金の貸し借りにおいても、口約束だと返してもらうのが難しいでしょう。ただ自分で開示請求手続きをするのは困難ですし、カード会社が速やかに応じるという保証はありません。やはり開示請求は弁護士などの専門家に依頼するのが得策ですから、借金解決の実績豊富な弁護士を探してみてください。
過払い金を調べる上で知っておきたいのは、過払い金が発生しているのはキャッシング枠に限定されることです。過去にクレジットカードで一度も借金をしたことがなく、ショッピング枠限定の利用なら過払い金の返還請求はできません。つまりショッピング枠のリボ払いを利用していても、過払いは発生していないわけです。キャッシング枠に過払い金が発生している場合は、返還請求をすることで借金をゼロにできる可能性があります。まずはショッピングの支払い残高が相殺されて、それからキャッシング残高が相殺される仕組みになっています。過払い金でカード残高をすべて相殺できれば問題ありませんが、残高が残ってしまう場合は信用情報機関に履歴が残るので注意してください。
利息の引き直し計算をしてみる
取引履歴の開示請求をしてデータを入手したら、今後は過払い金を調べていきます。この作業を利息の引き直し計算と呼んでおり、グレーゾーン分の金利を算出していくのです。計算するには無料ソフトが便利で、ネットから無料ダウンロードできるソフトが用意されています。検索サイトで過払い金計算ソフトと入力検索をすれば発見できるでしょう。ただ概算を調べることはできますが、詳細を把握することは困難です。詳細金額が確定するまではエポスカードに対して過払い金の返還請求はできません。確かな金額を証拠として残す必要があるので、ここは弁護士に引き直し計算をしてもらうのが得策です。
弁護士はカード会社に対して過払い金の返還手続きをしてくれます。債権者との交渉も代行しますので、債務者にとって強い味方になるでしょう。特に過払い金請求が得意な弁護士なら、満額を回収できる可能性が高いです。過払い金は誰が返還請求をしても、同じ結果になるわけではありません。満額の回収をできる人もいれば、一部しか回収できない人もいるのです。だからこそ過払い金請求が得意な弁護士を選出し、依頼する必要があります。
まとめ
過去に丸井のエポスカードを利用していた人は、払いすぎた利息があるかもしれないです。過払い金が発生しているなら、返還請求をして回収できます。過払い金には時効がありますので、返還請求を先延ばしするのは得策ではないです。速やかにカード会社に取引履歴の開示請求をし、引き直し計算をして過払い金の詳細金額を調べていく必要があります。